ノースウィンドアンサンブル

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デニス・ブリヤコフの演奏を生で聴きました

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詩音

(2010年7月25日 11:37) | | コメント(2) | トラックバック(0)

昨日は取り急ぎ、演奏会後に寄ったファミリーレストランから簡単に事実報告だけしましたが、自分のための覚え書きも兼ねてもう少し詳しく書いておきます。

今年のフルートコンコード広島の定期演奏会のゲストに、デニス・ブリヤコフ氏がいらっしゃると聞いたので、これは聴きに行かねばと出かけてきました。

プログラムでは、デニス・ブリヤコフ氏が演奏なさるのはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。

ステージに登場されたブリヤコフ氏は、想像していたより長身でした。それまで見ていた写真のお顔立ちや雰囲気から何となくもっと小柄な方だとイメージしていたのですが、さすがロシアの人ですね。

演奏が始まると、まずその音色に圧倒されました。後ろで伴奏しているフルートオーケストラとは全く違う音色で、すごい存在感です。
音の響きも、これが世界的なプロの音かと驚嘆させられました。ホール全体に音が響き渡っています。面白いことに、目をつぶって響きを探って一番鳴っていると感じる場所に向いて目を開くとブリヤコフ氏よりも上の辺りに視線が行っていました(ちなみに、伴奏のフルートオーケストラで同じ事を試してみると、視線の先にはフルートオーケストラがありました)。遠鳴りというのはこういうことか?実際、天井から降ってくる響きが大変心地よく、音色も素晴らしかったです。
そしてそれ以上に圧倒されるのはそのテクニック。指をじっとみていましたが、恐ろしい動きをしていました。ものすごくたくさんの細かい音が全部綺麗に発音されているので、タンギングの正確さも超絶的なのでしょう。

今回ブリヤコフ氏はあくまでゲストなのでプログラムは1曲。まだまだ聴き足りない。できれば独奏も聴いてみたかったなと残念に思っていたら、フルートコンコードの主催がステージに上がられ、「アンコールにバッハのシャコンヌをぜひやっていただきたい。本人はこのアンコールが16分もかかるので大丈夫かと心配していますが、みなさんよろしいでしょうか?」という嬉しいことをおっしゃるではないですか!?もちろん、20分でも30分でも聴かせていただきますとも(笑)!

ブリヤコフ氏のCDでシャコンヌの演奏は何回も繰り返し聴いていましたから比較できましたが、やはり生演奏は全然違います。確かにどちらもブリヤコフ氏の音だと分かるのですが、生の響きは、やはり録音は録音でしかないのかと実感させてくれました。

今度は独奏。奏者の息遣いまで聞こえてきます。自分の呼吸の音すら邪魔なので文字通り息をのんで聴き入りました。いやぁ、16分が短い短い(笑)。

ブリヤコフ氏愛用の楽器はアルタスのPSモデル。スターリングシルバーやブリタニアシルバーなどの他の銀より硬度が高いらしいので、鳴らすのは大変だし倍音も少なく、決して扱いやすい楽器ではないと聞きます。しかし、その特徴は今の私の楽器も似た傾向。もし次に楽器を変えることがあればPSモデルは候補に挙がりそうだなと考えていましたが、今日の演奏を聴いて俄然興味が膨らみました(笑)。試奏できる機会がないものか...。
まあ、同じ楽器を使えば同じ音が出せる訳はないですね。とりあえず今の楽器でしっかり練習します。

それにしても良い刺激を受けました。演奏している姿を見たり、音を聴いたりして色々考えたことがあるので、早くそれを自分で試してみたくてウズウズしています。

まず右手の親指の位置。楽器の下に見えなかったので、おそらく私と同じ後ろから前方向に向かって押さえて支える持ち方をしていらっしゃるのではないかと。私は右手の指の動きはあまり問題を感じていないのですが、左手の指に少し、何かに動きを邪魔されているような違和感を感じています。右手が似た持ち方なら、左手の持ち方や楽器の傾斜角度、姿勢などを真似してみればその打開策が見いだせるかも?もしそれで左手の運指の問題が解消するようなら、ブリヤコフ氏は楽器を唇のかなり左側に当てていらっしゃるようなので、ほぼ中央に当てる私とはその点が異なります。その楽器の持ち方を自分に応用できるようにどう修正するか?

響きだけでなく生音も十分聴けたので、音作りのヒントになりそうですし。

ああ、早く楽器を吹きたい。

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詩音さんにはいつも運転をして頂き、また大変充実した時間を過ごさせて頂きますことを、改めて感謝申し上げます。
24日は思いもかけず、世界のトップレベルの生音に触れることができ、あの!シャコンヌを聴くことができ、感激で胸がいっぱいです。今日(26日)は、連日の暑さにやられたのか、シャコンヌにやられたのか、頭がぼーー…っとして仕事になりません。。。今番の旗練で倒れないように気を付けます…。

いえいえ。運転は苦になりませんよ。なにせ、私が一番目的地に行きたいわけですから(笑)

しかし、あのシャコンヌは本当に思いがけず嬉しいアンコールでした。まさか生で聴けるとは・・・。昨日からまたCDを何回も聴いています。

さて、本文中にアルタスのPS モデルは『倍音が少ない』と噂に聞いていると書きましたが、メーカーのページを見てみると『今までの銀に比べて倍音が豊富という特徴がある』みたいなことが書いてありました。あれ?試奏した人の話で倍音が少ないという事を聞いたり読んだりしたことが何回かあるような気がしたのに、気のせいだったのかな?まあいいや。百聞は一見にしかず。確かめるためにもいつの日か絶対試奏してやる!

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