フルート試奏記録第2弾です。
本日行われました北部地区吹奏楽交歓会ですが、参加団体の演奏のあと、音大生による楽器の講習会がありました。フルートパートに指導にいらっしゃった音大生さんが頭部管が金のフルートをお使いになっていたので気になり尋ねてみたところ、なんとその頭部管は『ラファン』だとおっしゃるではないですか!?
『ラファン』
かのサー・ジェームズ・ゴールウェイも使用していたという、ものすごく高価で性能も高い事で知られる頭部管です。フルート吹きなら一度は憧れる頭部管ではないでしょうか?私もいつか試奏してみたいと思っていたのですが、こんな田舎ではラファンの頭部管に出会う機会などないと思っていました。まさか実物を見られる機会がこんな時に巡ってくるなんて!
しかも、お優しいことに「吹いてみますか?」と言ってくださる。ええ、ええ、もちろん!
もしダメだとおっしゃったらしつこく頼み込んででも吹かせてもらおうとしたことでしょう(笑)
きちんと歌口にアドラーも付いていました。どういう効果があるのか、気になって以前から調べているのですが情報がないためよく分かりません。これもこの頭部管の性能に一役買っているのでしょうか?
触っても分かるほど管が厚い。そのせいで頭部管だけで相当の重量です。
まずはその純粋な性能を試してみようと頭部管だけで音を出してみることに。
・・・頭部管だけとは思えないしっかりした吹奏感。しっかりしているけど、抵抗があって鳴らしにくいということは全くなく、むしろ適度な抵抗で鳴らしやすい。想像以上です。
持ち主は私の楽器と同じメーカーの、洋銀銀メッキの楽器にこの頭部管を付けて使っていらっしゃいました。しかもジョイントが緩いので頭部管のジョイント部にテープを貼って肉厚を増して。ちょっともったいないですね。付ける胴体のグレードもそうですが、テープを貼っていると(程度は分かりませんが)おそらく振動がそこで吸収されて胴体まできちんと共鳴しないでしょう。
実際、鳴りが軽いし音色もいまいち。重量バランスも恐ろしく悪いです。
まてよ?私と同じメーカーの楽器にはまっているなら、私の楽器にも付けられる?
そう考えて私のプラチナコーティングに付けてみました。
付きました。
これはすごい!恐ろしく鳴ります!そして音色やヴォリューム、音程のコントロールがものすごくしやすいです。テープを噛ませてこの威力。きちんと擦り合わせをすればもっと素晴らしい事になりそうな予感がします。
欲しくなってしまいますね(笑)
しかし悩みも。
音色がゴールドっぽくなりました。プラチナテイストを愛する私としてはちょっとこのあたりが抵抗勢力になりますね。いや、しかし、きちんと擦り合わせをして胴体まで鳴るようになれば違うのか?頭部管しか鳴っていないからゴールドの音なのか?興味は尽きません。
ああ、色々考えたり想像を巡らせていると楽しいのなんのって。気になって今夜眠れないかもしれないですね(笑)
それほどの名器との、一時の邂逅でした。
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