ノースウィンドアンサンブル

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息の方向を考える

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詩音

(2010年10月26日 00:26) | | コメント(0) | トラックバック(0)

昨日の雨と気温の低さで体調を崩すのではないかと心配しましたが、何とか乗り切ったようです。詩音です。

今日は久しぶりにフルート関連グッズの紹介をします。

今回手に入れた道具はこれ、『PNEUMO PRO』です。
数ヶ月前に実物を見て、人にフルートの吹き方を教える時に使えそうだと思ったのですが、何となく食指が伸びず買わずにいました。でも、どうしても気になるのでやっぱり買ってしまいました。
最初商品名の読み方が分からなかったのですが、プネウモ プロと読むらしいです。名前だけだと何なのか全く分かりませんが、物は下の写真のものです。

pneumo.jpg

何とも不思議な外観をしていますが、黄色い棒をフルートの頭部管だと思ってください。これをフルートの頭部管に見立てて吹くと、前に付いているプロペラが回ります。どのプロペラがどのくらいの勢いで回るかで、フルートを吹く時どの方向にどのくらいの強さの息を出しているかが目で見て分かるという、今までになかった画期的な道具です。

実際、人にフルートを教える時、歌口のエッジに息を当てるように説明するのですが、本当にきちんと息を当ててくれているのか分からないのでそれ以上の事が出来なかったのです。
今後はこれを使えばさらに進んだ指導が出来ることでしょう。

ともあれ、せっかく手に入れたアイテムです。指導に使う前に自分の息をチェックしたり、周りのフルート奏者の息をチェックしたりして遊ばねば!(実は指導に使うというのは大義名分で、こういう遊びに使う目的がメインとか?)

その前に、この道具の分析を。真横から見た写真に、私の持っているYAMAHAの一番安いフルートの頭部管の写真から推測してトレースした断面図を重ねてみます。

pneumo_head.jpg写真をクリックすると大きな画像が見られます。

Aがアパチュアの位置とします。教本などによく書いてある当て方をすれば、だいたいこの辺りでしょう。
きちんとエッジに息が当たる向きに吹くと3番のプロペラが回ると推測されます。もっとも、頭部管の作りや歌口の大きさで若干変わるでしょうから、一概には言えないですが。
2番も悪くなさそうですが、ちょっと管の中に息が入り過ぎかも?アパチュアの位置によってはここがちょうどいい場合もあるでしょうね。
1番はエッジにかすりもしないように感じられます。エッジに当てるには、もうやたらめったら息の量を多くしないといけないのではないかと。それか、かなり口をエッジにかぶせるか。どちらも音にとって良くなさそうです。

付属の説明書には、1番が低音域、2番が中音域、3番が高音域を出す時の息の向きだと書いてありますが、これには異を唱えたい。1番に息を当てようとすると相当口の形を変えて狙わないといけません。そして、私はその方法でフルートを吹くとスーとも音が出ません。ちなみに、私はH足部管の最低音Hまできっちり鳴らせます。その時の息の向きはほぼ3番です。そして、私は高音域を出す時には、エッジに当てる息の速さを高めるためにアパチュアをエッジに近付けます。そうするとアパチュアとエッジの位置関係が変わるので、息の向きは2番のプロペラの方にほんのちょっとだけ移動していきます。そんなに大きく向きを変えませんし、向きの傾向も説明書と逆になるわけです。

試してみたところ、私は全音域に渡って基本的に常に3番(場合によりちょっと2番寄り)の向きに息を出しているようです。ちゃんとエッジが狙えていると言うことでしょう。良かった(安堵)。これでとんでもない所のプロペラが回ったらもう人に偉そうなことは言えませんからね(汗)。

サザンクロスさんとブージーさんも3番。フルート関係では初出ですが、ブージーさんもフルートを鳴らすことが出来ます。
特徴的なのは、二人ともプロペラの回転がかなり強い。息圧が高いのでしょうね。何となく音を聴いて予想していた通り。

ポチさんとしあわせ木管さんは2番。ちょっと内側向きのようですね。

そして、問題の1番のプロペラをものすごい勢いで回す人物が一人。替歌帝王です。
本人には自覚がなく、私の指導通りエッジに向かって吹いていたつもりだったといいます。やっぱり自分で思った方向に息が行っていないという事はあるんですね。早速この道具が役に立ちました。
これは良くないと思いますので、早急に矯正しましょう。

息の強さは、私が一番弱いという結果に。音量・音圧よりは響き重視ですから。効率よく鳴らす事を目標にした結果でしょうか?

いや~、思った以上に面白いですね、この道具。今まで見えなかった世界が見える。今後も活躍してくれそうです。

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