ノースウィンドアンサンブル

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フルート試奏記録:パールフルートフェスタ

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詩音

(2010年10月11日 09:17) | | コメント(3) | トラックバック(0)

先週の体調不良(おそらく何かのウィルス感染)からはほぼ復活を果たしました。詩音です。

昨日10月10日、広島市の、とある楽器店で行われたパールフルートフェスタに行ってきました。

パールフルートに関しては、当団フルートメンバーは、

詩音
リッププレートだけが銀というピンポイントシルバーなエントリーモデルの新古品を試奏した経験がある
ポチ
学生のクラブ活動時代、エントリーモデルを借りて使用していた事がある
サザンクロス
吹いたことがない

というあまり深い縁がない有様。特にグレードの高いモデルは近くの楽器屋にも置いてなく、試奏しようと思ってもなかなか出来ません。

今回のフェスタでは総銀製クラスが何本か来る予定、中には通常のスターリングシルバー(92.5%銀)の楽器だけではなくプリスティーンシルバー(97%銀)という高純度銀の楽器も試奏できる予定とチラシにあり、あまりない機会なので3人で連れ立って行ってきました。

さて、会場の楽器屋に到着。フルートフェスタは、フェスタと銘打ってある割には4畳くらい(もう少し広いか?)の狭いレッスン室で行われていました。その部屋の両側に長机が置いてあり、それぞれに4~5本のフルートが乗っています。スタッフが常駐しているわけではなく、鍵がかかった会場の前でガラス越しに楽器を物色しつつしばらく待たされました。
片方の机のフルートは比較的安いモデルらしく、カバードキーでC足部管のモデルのみ。
もう片方は総銀クラスらしく、リングキーのモデルやH足部管のモデルが見えます。リングキーやH足が見えたのもありますが、こちら側はすべての楽器が筒状のビニールに入れられてケースに収まっています。いかにもこっちが高くて大切に扱っていますという風ですが、これ、試奏が終わるたびに綺麗に清掃して分解しビニールに入れてケースに戻してるの?面倒じゃない?ビニールに出し入れするときにパッドに傷が付く心配があるんじゃない?などといらぬ心配をしてみたり。

店員さんの手が空いたらしく、ようやく会場を開けてもらい中に。

今日のこのフルートフェスタツアー参加者はみんな総銀製使いなので、片方の安そうな方には目もくれず、総銀製クラスの楽器を物色。
ありました!プリスティーンシルバーの楽器。今回の目玉ですから、これが来てなかったらがっかりです。

次の瞬間、「これ何!?」とにわかに色めき立つサザンクロスさん。見ればその視線の先には金色をしたフルートが。え?そんなのチラシには書いてなかったよ?ゴールドも一本来たの?

よく見てみると、管体に"Sterling"の刻印を発見。これはスターリングシルバーの意味以外考えられませんので、どうやら総銀製金メッキの楽器のようです。それはそれでなかなか吹ける機会がありませんので、今日の目玉楽器が2本に増量。

しかし、あれだけ
「これ何!?」
「ゴールド!?」
「・・・いや!"Sterling"って刻印がある!スターリングシルバー以外の意味が考えられないから、これは総銀製じゃない?金メッキだよ」
と騒いでいるのに、全く解説してくれない担当スタッフさん。
楽器もそのスタッフさんが組み立ててくださるのですが、それがフルート吹きからするととんでもない組み立て方をして渡してくださるので、試奏する前に自分で必ず直さないといけません。私たちが自分で組み立てた方が危なくないのでは?とか思ってしまいます。この店、フルートに詳しい人はいらっしゃらないの?
そういえば前から気になっていたのですが、このお店にあるレッスンの募集にフルートがないし、講師紹介にもフルート担当の人が見当たりません。一応広島市内の楽器屋さんなので、すごく生徒が多そうなフルートのレッスンがないなんてまさかなと思っていたのですが、ひょっとして本当にフルート要員がいないのですか?

さてさて、私はまず一番気になるプリスティーンシルバー(ソルダードトーンホール・リングキー・Eメカ・H足)を試奏。
ソルダードらしい切れのいいアタック、そして比較的すっきり(と書くと深みがないと誤解されそうですが、そうではありません)した音。うん、音色は噂に聞いて想像していた高純度銀のイメージと大きく違わない。
私が高純度銀の楽器に非常に興味をそそられるのは、珍しいからと言うのもありますが、以前からこのブログにも書いている通りAltusフルートのPSモデルに非常に興味があるからです。970銀と997銀では製法も異なりますから全く音色の傾向が違うかもしれませんが、それでも高純度銀がどんなものかどうしても知りたい。

さて、プリスティーンシルバーの特徴をより正確に評価するために、スターリングシルバーと比べてみるべきでしょう。
チラシには、プリスティーンシルバーと全く同じ作りのスターリングシルバーの楽器も来る予定と書いてありましたが、残念ながらその楽器は来ていませんでした。仕方がないので、スターリングシルバーの楽器はちょっと構成が違う楽器(ドゥローントーンホール・リングキー・Eメカ・C足)で比較。
こちらはなじみがある、良くも悪くも銀製の音。悪く言えばぼやけ気味になりがちな音ですが、良く言えばふくよかな音色です。プリスティーンシルバーの楽器とは明らかに音色が違うのが感じられます。

今回の場所は比較的デッドな環境なので、比べるとスターリングシルバーの方が一見ふくよかで深みがあるように感じられます。プリスティーンシルバーは自分の耳に響きというか奥行きというかそういうものがあまり感じられず、良く言えばすっきり悪く言えば単純に聞こえますので、過去の自分ならすぐ飽きたかもしれません。しかし、今はプラチナコーティングを吹いています。プラチナコーティングも同じように自分の耳にはあまり響きは感じられません。しかし、音がしっかりしているというか密度が高いというかそういう音らしく、響く場所で吹くと音がしっかりと遠くに届いているのが感じられて非常に心地よいのです。実際、吹奏楽で周りの音が大きいと自分の音は自分の耳には聞こえなくなりますが、それを客席で録音したものを聴くとしっかり自分の音が入っているのが分かります。プリスティーンシルバーもそれに近い気配を感じました。

私がそんな比較をしている間に、サザンクロスさんは例の金メッキがお気に召したようです。音の輪郭がはっきりするとお喜びです。メッキでも確実にゴールドの傾向がでますから、普段からゴールドへの憧れを口にされているサザンクロスさんのお気に召さないはずはないでしょう。
この楽器を吹かせてもらうと、改めてメッキの威力を思い知りました。メッキ有りと無しの比較ももちろんですが、私は普段からプラチナメッキを吹いているので、プラチナと金のメッキの効果の違いも比較できる訳です。
この楽器、響きは銀だけど、サザンクロスさんが仰るとおり音の輪郭がはっきり感じられます。音の密度は銀のままなので自分の耳に感じられる響きは銀のままだけど、金の効果なのか縁が強調されるような感じ。
これがプラチナのメッキだと、金のように輪郭をはっきりさせるのではなく、銀のちょっとぼやけがちな響きが霧散してしまわずに凝縮してはっきりする。そんな印象を受けました。

さてさて、こうして色々吹き比べてみて、最終的に3人がそれぞれ一番しっくりくると選んだ楽器が見事に三者三様、やっぱり普段自分が使っている楽器に一番似た傾向の楽器を選んでしまうというのは面白いですね。でも予想通り、今回はみんな自分の楽器を超える楽器には出会えませんでした。
パールフルート、悪くはないです。吹きやすいし鳴らしやすい。しかし、音色傾向がこの3人の好みとは違いました。

さて、いつになるか分かりませんが、次はどんな楽器が試奏できるかな?

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コメント(3)

お疲れ様でした。
ブログ開いてまず思ったのがスクロールバーの短さw

ながっw

つまり、それだけ詰まった内容だったってことでしょうか。
いやはや、楽器の数は少なかったにしろこれだけ面白そうなイベントなら、私も是非行ってみたかったです。
比べることができるくらいの技術は持ち備えておりませんが、お勉強もかねてこういうイベントには是非一度参加してみたいものです。
とはいえ、自分には楽器を比べられるほどの技術はないので、やはり皆さんに同行しないとだめでしょうねぇ(涙

そうですね。

他の楽器もそうなのかもしれませんが、フルートは楽器に依存する部分がかなり多いですので、同じ奏者でも楽器によってずいぶん音が変わります。

でも、ちゃんと楽器を鳴らせないと面白くないので、まずはちゃんと鳴らせるようになりましょう。最後に聴いた限りでは、替歌帝王はまだフルートの音になってないですよ。

詩音さん、きびしぃっっ!!
その一言で、こちらとしても身が引き締まる思いです…(^―^;)
替歌帝王さま、共にフルート頑張りましょう!!アンサンブルとか、いつかやってみたいですね〜♪
まぁ、私ももっともっと練習してうまくなる予定なので、フルートの席を明け渡す気はありませんけど(*^ω^*)

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