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『管楽器フェア2010』に行ってきました

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詩音

(2010年11月21日 23:32) | | コメント(0) | トラックバック(0)

今、発熱繊維が標準装備。詩音です。

今日は広島市内の某楽器店で行われた『管楽器フェア2010』へ行ってきました。

メンバーは試奏ツアーならもはや定番のこのメンツ。私詩音とサザンクロスさん、ポチさんの3人です。

めぼしい楽器が来ないのならこのフェアはスルーしようかとも考えていたのですが、事前情報でアルタスのGPTが来るという情報をキャッチしてしまいました。プラチナコーティングフルート使いとしてはぜひ比較してみなければ!
他にも意外に珍しい楽器が来そうだったので、ツアーを組んで行くことになりました。

こう書いた時点で私のフルートがGPTではないことが確定です。
まあ、今まで隠してきましたが、今までの記事を読まれたらフルートに詳しい方は簡単におわかりでしょうね。遂に明かしますが私の楽器はムラマツのPTPです。
カタログモデルとしてプラチナコーティングのフルートを作っているのは私が知る限りムラマツとアルタスだけ。つまり自分の楽器の唯一のライバル(?)とも言える楽器なので、アルタスのGPTは以前から気にしていたのです。

フェアの会場に到着してみると目当てのGPTモデルは他の人が試奏中。
仕方がないので他にめぼしい楽器がないかチェックする事に。

すると、ムラマツの9K、パウエルのオーラマイトなど、この辺では滅多に見ることができない楽器がたくさんあったので一気にテンションが上がりました。この辺りは事前情報にはなかったので嬉しい誤算。
特に嬉しかったのがアルタスのALモデルがあったこと。これもいつかは試してみたいと思っていたんですよ。

でもこれらムラマツ9Kやパウエルのオーラマイトなどのめぼしい楽器もすべて他の人が試奏中。

という訳で、まずはALモデルを試奏させてもらうことに。
特に気になった楽器の中でALだけ試奏に持って行かれていなかったんですよね。まあ、見た目普通の総銀製楽器ですし、知らないと特に食指をそそられないかもしれませんね。
でも、「ALがある!?巻き管が試せる!」といきなりALに食いついた私に対して、担当が商品知識が豊富らしき店員さんにチェンジ。
物好きが来たことに気付かれてしまったようです(笑)

さて、ALを吹いてみます。
吹いた瞬間、息がすごく自然に入っていく感じに驚きました。
そして次に、音が素晴らしい!響きが柔らかい!
ほとんど力を入れず楽に吹いているのに、遠くまで音が届いているのが確信できます。この感覚はPTP以来初めてです。
普段なら楽器の素の音を確認したら自分の思った音を出すようにコントロールしていくのですが、この楽器はしばらく素の音を楽しみたいと思えました。
噂には聞いていましたが、本当に良い楽器です。これが巻き管か!

次に、比較のためアルタスの1307を試奏。
これはものすごく軽く吹ける。ちょっと吹くとすぐオーバーブローしてしまいます。普段から息圧が弱い私でもです。慣れれば凄く楽に演奏できそう。
音色も良いですが、ALを吹いた後だと見劣りしてしまいます。

ALと1307をとっかえひっかえ試して、ALモデルが凄く気に入ったのでしばらく吹いていました。
そうしたら、試奏を聴いていた店員さんに、「もしかしてプロの方ですか?」と訊かれてしまいました。
え?そんなにうまく聞こえました?(照)
この楽器、本当にいい音なんですね。

まあ楽器のせい以外にも、自分で言うのも何ですが私達3人は片田舎のアマチュアとしてはレベルが高いようでそれなりに注目を集めたらしく、「他の人があなたたち3人の試奏を聴いて、『すごく綺麗な音で吹かれているので自分が試奏するのが恥ずかしくなる』っておっしゃってましたよ」とも店員さんから言われました。
悪い気はしないですね(笑)

そうこうしている間に、GPTが他の人の試奏から帰ってきたので吹かせてもらいました。1307にプラチナメッキしたものですので、1307を試奏した後の今、比較するにはナイスタイミング。
これも1307同様、軽く吹けます。しかし、息の当たりは1307より狭い感じ。ちょっと慣れが必要でした。
音は1307より締まった感じです。プラチナメッキの影響でしょう。でも、音色は1307と大きく違いませんでした。ムラマツのPTPとDSほどプラチナによる変化はないようですね。プラチナテイストが大好きな私としては、これは拍子抜け。

アルタスはPSモデルがなかったのが残念ですね。
店員さんの話によると、アルタスには『GPT以下の総銀製楽器は一通り出展して欲しいと頼んだのだが、PSだけ在庫がなかった』という事らしいです。
ALとPSの比較もしてみたかった・・・。

次にムラマツの9Kも帰ってきました。アルタスを吹いた直後だと吹ききれません。そのくらいアルタスは鳴らすのが楽だということでしょうね。
慣れてきてムラマツの奏法に戻ると、普通に鳴らせるようになりましたが。でも、やっぱりPTPの方が扱いやすい。やっぱり金が入っているせいか、音色をコントロールし辛いです。今までの試奏経験から、私は金と相性が悪いようなので。

ムラマツ9KとアルタスGPTは、同じ人が購入を迷い3時間くらい比較検討されていたらしいです。結局購入されなかったのでどちらも試奏できましたが。
しかし、店員が「その人は小柄な女性なのだが、パワーがあるのでムラマツかアルタスくらいしか受け止められる楽器がななかった」と仰ったのが納得いかない。
ムラマツ9Kは一応金ですからそれなりにパワーに耐えるようですけど、どちらかというと息圧が弱い女性や高齢の方に向く、弱い息で吹いても金のテイストが味わえる楽器のはず。実際、試奏してそれを実感しました。息圧が強いサザンクロスさんが吹くと、普段吹いているムラマツの総銀と吹奏感も音色も変わらないと感じたようです。
アルタスの楽器は普段から息圧が弱い私が吹いてもオーバーブローしそうになるほど軽く鳴らせます。GPTはプラチナメッキのおかげで強い息にも耐えるのかもしれないですが、その奏法ではこの楽器本来の響きにならないと思います。
パワーがあるなら、楽器はムラマツならDSとか、メーカーもパウエルなど他をお勧めした方が良かったのでは?それとも、根本的に奏法や音に対する考え方が違うのでしょうか?

この管楽器フェア、フルートはショーウィンドウに陳列されていて、試奏したい楽器を店員にお願いして出してもらう形式でした。
これだとなかなか試奏をお願いしづらい。
さらに、試奏が終わる度に楽器を店員が磨かれ、ナイロンの筒に納めてまたウィンドウに戻されている。そんなに頻繁に磨くと余計楽器に負担がかかりませんか?
もっと気軽に色々な楽器を試させて欲しかったですね。

あと、基本的に試奏は楽器をレッスン室や試奏室に持ち込んで行うようでしたが、全部部屋が埋まっていたので私たちだけショーウィンドウの前で吹かせてもらう事に。
他の人の音も聞けるかもと期待していたのに、結果私たちだけ音を披露する羽目に。
まあ、音を他人に聴かれるのは今更気にしないですけど。
ちょっと期待外れでしたね。

試奏してみて、サザンクロスさんはパウエルのオーラマイトを、私とポチさんはアルタスのALモデルを一番気に入るという結果に。
意外性のない結末でした(笑)

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