風呂で寝そうです。詩音です。
先日、私のフルートの音色についてこんなやりとりがありました。
しあわせ木管さんとフルートを吹いていた時の事ですが、今私はメインのプラチナコーティングフルートは調整に出しているのでサブの総銀を吹いていました。
しあわせ木管さん(以下し)「あ、いつもと音が違う」
詩音(以下詩)「分かります?いつもと楽器が違いますからね」
し「うん。今までだったらフルートは誰がどんな楽器を吹いていてもフルートの音としか感じなかったけど、だんだん違いが分かるようになってきた気がする」
詩「それはいいことですね」
し「いつもの方が音が華やかな感じがする」
・・・・・・自分でも何となくそんな気はしていたのですが、やっぱりですか?
いつものプラチナコーティングの方が華やかですよね。端から聴いてもそうですか?
圧倒的に総銀よりプラチナコーティングの方が鳴らしやすいし、響かせやすいですもん。音色のコントロールもしやすい。
しかし、一般的に「フルートにプラチナメッキをかけると音色が暗く単調になりやすいが、強い息に負けないパワフルな楽器になる」と言われているようです。
ということは、総銀では受け止めきれないほどの息圧に耐える楽器を欲している人向け?それとか、よりヴォリュームが欲しい人とか。
確かにイメージでいえば、ものすごく硬い金属で表面を包むわけですから、振動しにくくなって倍音も減り、響かせにくくなりそうですが・・・。
でも、私はむしろ息圧は弱いですし、プラチナコーティングの方が音が多彩なようです。
ちなみに強い息圧といえばサザンクロスさんですが、氏が私のプラチナコーティングを吹くと確実に音が単調になってしまいます。コントロールも難しいようで。これは先の一般的にプラチナコーティングフルートが言われている特徴に当てはまりますね。
どういう事でしょう?考えてみます。
仮説その1
プラチナコーティングフルートは、むしろ弱い息圧で吹く方が音色をコントロールしやすい
プラチナは吹くのにパワーがいるというイメージから、プラチナコーティングフルートも同じ奏法をされがちだけど実は真逆という仮説です。これを立証するには私以外に息圧が弱い傾向のフルート吹きが必要ですが、該当する方が周囲にいらっしゃいませんね・・・。
仮説その2
私の奏法が特殊である
可能性として一応挙げてみましたが、これは違うでしょうね。自己流ではありますが、いわゆるフレンチスクールの資料を集めて読みあさり、その通りの奏法を身につけようと練習してきました。仲間内ではもっともオーソドックスな奏法をしていると言っていいと思います。
仮説その3
私の楽器固有の現象である
製造の個体差で、この一本だけが私と異常に相性がいいという仮説です。
これも違いそうです。
実は以前あるフルートフェアで自分の楽器と全く同型(製造時期が違うのでマイナーチェンジはしているでしょうが)の楽器と、それと全く同じ構成のプラチナコーティングなしの総銀を吹き比べる事がありました。その時も明らかにプラチナコーティングの方が鳴らしやすいと感じましたし、音も好みでした。聴いてくださっていた周りの人からも、プラチナコーティングの方が音が明るいのが意外と言われたほどです。
個体差の問題ではないのでしょう。
仮説その4
「フルートにプラチナメッキをかけると音色が暗く単調になりやすい」というのが間違い
通説の方が間違いという仮説。
・・・これはないか。私の周りの人が吹くと大なり小なり音が単調になりますからね。やはり通説はそれなりに裏付けがないと出回りませんものね。
仮説その5
プラチナの固有振動数と詩音の体の固有振動数が同じ
物体には固有振動数というものがあります。その固有振動数と同じ振動を外から受けると共鳴して同じように振動し始めるという現象が起きます。私の体の固有振動数とプラチナ原子の固有振動数が同じなので通常では考えられない共鳴が起こり・・・
もはや個人レベルでは検証すら出来ないトンデモ理論になってきましたね(汗)
それはそうと、サザンクロスさんのフルートは銀無垢なので硫化して黒くなっています。私のフルートはプラチナ(白金)コーティング。
先日リコーダーを試奏した時も、サザンクロスさんは黒っぽい楽器がお好みで、私は白っぽい楽器が好みでしたが・・・。
・・・色にも秘密が?
なんだかまだ解明されていない、世界の真理を知るヒントかも!?(笑)
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