ノースウィンドアンサンブル

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自分に合った笛

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詩音

(2010年11月28日 22:41) | | コメント(0) | トラックバック(0)

また喉が腫れてしまいました。今年は多いなぁ。詩音です。

先日フルートの試奏に行って色々な楽器の音を経験し、さていつもの自分の楽器で自分の音を取り戻さなきゃと思った時にこんな事を感じました。

この前の試奏ではアルタスのALが大変気に入って一番長時間吹きました。
この楽器は古いフランスの楽器を目指して設計され、製法も昔ながらの全行程手作りという大変こだわって作られた一品です。
それだけあって、さすが「これがオールドフレンチか」と感じられる、上品で柔らかい、優しい響きをもった音を鳴らせる楽器でした。
これだけ強烈に楽器の個性を感じる笛は久しぶりでした。本当にいい楽器です。

私がいつも使っている楽器はムラマツですから、それとは対照的に、現代の大きなホールでフルオーケストラにも負けず客席に音を届けることができる、比較的大音量が出せるように設計されているコンサートフルートだと言われています。
傾向が違う楽器のはずですから、アルタスALの響きを経験した後、これに戻ってこられるか若干の不安がありました。

でも、試奏後初めて自分の楽器を吹いた時、やっぱりいつも使っている楽器ですね、しっくりきます。

というか、ALが私の普段の奏法でしっくり鳴りすぎたということに気付きました。

「アルタスの楽器は他のメーカーの楽器と一緒に試奏すると性能を発揮できない可能性があるので、試奏する時はアルタスの楽器だけ試奏して欲しい」とメーカーの会長さんがおっしゃっているとどこかで読んだことがあります。
ということはモダンフルートの代表みたいなムラマツの奏法とはずいぶん異なるよと言われているように感じていたのですが、そうでもないようですね。
私が資料を読み漁ってなんとか真似出来ている?と思っていたフレンチスクールが、実はかなり的を射ていたという事だといいなぁ。

ということはですよ、アルタスはフレンチスクールで演奏しないと性能を発揮出来ないけど、ムラマツは現代的な外吹きでダイナミックスレンジをガツンと出す奏法でもいけるし、フレンチスクールでも鳴るという事になりますか?
キャパシティーが広いという事でしょうか。さすが世界のスタンダード、ムラマツですね。

でも、あのALの音色は良かったよなぁ。あれはあれで欲しいなぁ。と思っていたら、落とし穴が。

自分の音を取り戻すならアイリッシュを演奏するのが一番と、自分の楽器で私の永遠の名盤、ゴールウェイの「LEGENDS」の収録曲を一通り吹いていた時、また気付いてしまったのです。

アイリッシュやるならALじゃ無理だ(汗)

いわゆるアイリッシュフルートと呼ばれている横笛は、フルートの祖先であるフラウト・トラヴェルソと同じ物です。
楽器はオールドなフルートなのですが、それとも音色が全然違うのは奏法が少し特殊なのです。
簡単に言えば、時々、極端に激しく、思いっきり、狂ったように吹かないといけません。

現代のフルートでアイリッシュを演奏する時も、そういった奏法を取り入れています。
その奏法で自分の楽器を吹いていて、「あ、この奏法ではALは多分思ったように鳴らない」と感じてしまったのです。試していないですけど、多分間違いないです。

そこに通りがかった、同じくアイリッシュ好きで、この前の試奏でALに魅せられたポチさんに、
「ALじゃアイリッシュが出来ないかも(汗)この音色は出せない気がする・・・」
と言ってみたら、
「あ~。そうかもしれませんね!」
という返事。
ね、やっぱりそう思うでしょ?

やっぱり、今のところ自分の楽器が一番良いようです。

ムラマツは音に個性がないからと敬遠する人がいらっしゃるようですが、音に個性がないというのはちょっと違うような気がします。これについてはまた機会があれば書くかもしれません。

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