ノースウィンドアンサンブル

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東京遠征報告・・・フルートリサイタル編

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詩音

(2011年9月29日 17:30) | | コメント(0) | トラックバック(0)

長時間の移動で姿勢が固まっていたせいか、肩こりがひどくて頭痛がしています。詩音です。

一つ前の記事の内容は音楽や笛の話は全くなく、どちらかというと覚え書きみたいなものでしたので、まじめに呼んで下さった人には申し訳ないような(汗)
今回からは笛に興味のある人なら多少は興味を持って読んでいただけるのではないかと思います。

いよいよリサイタル開演です。

ステージに登場されたサー・ジェームズ・ゴールウェイのお姿を拝見しただけで、この方を神様のごとく崇拝している私はもう胸がいっぱいです。
お姿を拝見できただけでは無く、この後生演奏を聴かせていただけるなんて、って、リサイタルなんだから演奏されるのは当たり前なんですが、もう何だか会場に着いたあたりから精神と身体が妙なことになっていました(笑)

拍手が鳴り止むと、伴奏のピアノとチューニングを始められました。
今年聴いたデニス・ブリアコフはリサイタルの時、確か彼はピアノとA音だけを合わせていらっしゃいました。
去年聴いたエマニュエル・パユはギターとのデュオでしたが、ギターの方がフルートに合わせていました。詳細は覚えていませんが、あまりたくさんの音は出していらっしゃらなかったような・・・。
ところがゴールウェイは、ピアノが出したいくつかの和音に合わせて何段階か下降するスケールを吹かれ、最終的に到達した和音で1音を伸ばしてチューニングをされているようでした。
耳が良くないので何の音階なのかは分かりませんでしたが、短調だったのでしょうか、最後の和音は妙に暗い和音だったように記憶しています。
次に演奏される曲の調なのかなとも思いましたが、その後何回かチューニングされたときにも同じようにされていましたので、ピアノと合わせられるときはいつもこの方法なのでしょう。
このリサイタルの2日前に行われたゴールウェイのマスタークラスを聴講した人が書かれたブログ記事を読ませていただいたところ、「ピアノとのチューニングは単音ではなく和音で合わせなさい」という指導があったそうです。このチューニングがまさにそうなのでしょうが、なぜそうしないといけないのかは私にはいまのところ理解できません(汗)
まだまだ勉強しないといけないことはたくさんありそうです。

そのチューニングの方法云々はとりあえず置いておいて、演奏ではなくチューニングなのに、すでにその音色にうっとりです(笑)

ここ十年とちょっと、私が聴いたフルートの録音が一番多い奏者がゴールウェイです。朝から晩まで1枚のディスクをエンドレスでかけていることも多かったので、その音は耳に染みついていると言っても過言では無いと思います。
しかし、生で聴くゴールウェイの音色は想像以上。
間違いなくディスクで聴いて覚えているゴールウェイの音なのですが、その響きの柔らかいこと!
民生のスピーカーでは決して再現できないその響きに包まれ、ますますゴールウェイの音色が好きになりました。

3曲目、F.ドップラー作曲のアンダンテとロンドOp.25では奥さんのレディ・ジニー・ゴールウェイと共演されました。
演奏が始まり、しばらくフルートは1本で進行する曲です。まずは奥さんが独りで吹かれ、フルートが二重奏になるところでゴールウェイが演奏に加わります。
しかし、二重奏になって1~2小節でしょうか?突然ゴールウェイが演奏を止められ、眉間に手を当てて後ろを向かれました。
当然ピアノ伴奏と奥さんも演奏ストップ。
何かステージ上で会話がなされていたのかもしれませんが、私の席からは聞き取れませんでした。
しばらくして、曲の冒頭から演奏を再開されましたが、何だったのでしょう?
何か気に入らないことがおありだったように見えました。

休憩を挟んで、2部ではアイルランド民謡を元にした曲の演奏もあり、私が一番好きなアイリッシュな音色も生で堪能できました。

そして、アンコールは期待通りのダニー・ボーイ。
何回聴いたか分からないくらい繰り返し録音を聴いていますが、生演奏はやっぱり全然違います。
歌い回しの微妙なニュアンスや音色の変化。
自分の呼吸の音すら邪魔に感じて、本当に息を止めて聴き入りました。
本当に素晴らしい演奏で、感動して涙がこぼれそうになりました。

リサイタル終了後、ばっちり楽器のケースにサインをいただきました。
私のケースをご覧になったとたん、ゴールウェイさんはちょっと驚いたような表情をされた後、すでに書き込まれていたトレバー・ワイのサインを指さして満面の笑みを浮かべていらっしゃいました。私の想像ですが、「またこいつおちゃめなサインをしやがって」というような感じでしょうか?(笑)トレバー・ワイのサインは一見イラストみたいに見えますからね。

すごく幸せな気分でホテルに帰りました。

さて、一夜明けて、東京二日目は楽器屋巡りをする予定の日です。
この日、私にとっては大事件が起こるのですが、それはまた次回に。

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