未だにブリヤコフ氏の演奏を聴いた余韻に浸っています。詩音です。
演奏を聴いた報告にも楽器について書きましたが、それからいよいよAltus PS modelが気になってしまい色々調べていましたところ、驚くべき事実を発見してしまいました。
ブリヤコフ氏のプロフィールや、Altusのカタログや広告に、「使用楽器 Altus PS model」とだけ書かれているのはよく見ていたのですが、PS modelの情報を漁っているとブリヤコフ氏の使用楽器の紹介でモデル名だけではなくオプションまで書いてあるものを発見しました。
「使用楽器 Altus PS model(リングキー、C足部管、オープンG♯)」
へ~。短いと思っていたらやっぱりC足だったか。
・・・、オープンG♯!?
え?嘘でしょ?オープンG♯ですか?
フルートを嗜む人でもオープンG♯はご存じない人がいらっしゃると思いますので、簡単に説明します。
楽器の構造が一般的なフルートと異なりますので、左手の小指の運指が変わります。一般的な楽器で左手の薬指を押さえる運指の時、左手の小指の動きが逆になります。その他、HiEで左手の小指も押さえると音の抜けが良くなるなど、色々と左手小指の動きが違うので、一般的な楽器からこのオプションを付けた楽器に買い換えるなら、違う楽器の練習を始めるくらいの心構えがいるのではないかと思っています。
以上、本当に簡単な説明でした。
本当にオープンG♯?ブリヤコフ氏の動画を検索して指をじっと見てみました。
・・・本当だ。この運指はオープンG♯だ。
気になるのはいつからこの仕様の楽器を使用されているかということ。ブリヤコフ氏のお師匠さんはウィリアム・ベネットです。ベネットもオープンG♯の楽器を使用されていると聞いたことがあるので、師匠からのお勧めで使い始められたのでしょうか?
ということは、イギリス・ロイヤルアカデミー音楽院に入られてから?それまでクローズG♯を使っていらっしゃったのに、それからオープンG♯に変更されたとしたら、しかもそれであのテクニックなのなら、本当に驚異的です。それまでも相当な練習を積んでいらっしゃっただろうに、違う運指の楽器に変えるというのは、勇気がいることではないかと。
それとも、意外とすぐ慣れるものなんですかね?リコーダーのジャーマン式とイギリス式(バロック式)みたいに。
いやいや、それとは変更になる運指が桁違いに多いですよ。
プロってすごいですね。
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