乾燥にやられて喉の状態が悪いです。詩音です。
タイトルはまじめな記事風ですが、今日の内容はどちらかというとネタです。
以前から仲間内で、フルートの組み立て方について、「あれ、気になるよね」と話題になる組み立て方があります。
フルートは頭部管、胴部管、足部管の3つのパーツからなっており、これらを組み立てて使います。
組み立てる順番は一般的に胴部管に足部管を取り付け、その後頭部管を取り付けるという手順になっています。
(この手順を守らないといけないということはないと思うのですが、絶対にこのように組み立てなければならないと明記してある文献もあります)
組み立て方について気になることというのが、この手順なのです。
私はこの通りの組み立て方をするのですが、よく胴部管にまず足部管ではなく頭部管を取り付ける人がいらっしゃるのですね。
足部管が付いていない状態のフルートというのは違和感満載です。
まず、見た目にバランスが悪いですよ?格好が悪い。
頭部管はチューニングのために抜き差しして調節しますが、足部管はよほど特殊な場合を除いて調節することはありません。
なので、足部管が取り付けてある楽器の頭部管の抜き差しは違和感がないですが、頭部管が付いた状態の楽器の足部管の抜き差しにはなんだか抵抗があります。胴部管と足部管がまずセットで、そこに調節が必要な頭部管が付いているというほうが自然ではないですか?
などなど色々考えて答えが出なかったのですが、先日この答えらしきものを遂に発見しました!
先日母校のクリスマスコンサートに参加した時の事。
学生が楽器を出すところをたまたま見ていたのですが、ケースを開けてまず頭部管を取り出しました。
そして頭部管だけを吹いて音を出すんですね。割とよく見る光景です。
普段ならずっとその様子を見ることはないのですが、特にすることがなかったので何とはなしに見続けていました。
そうしたところ、頭部管を吹くのをやめた学生が、ケースから胴部管を取り出して今まで吹くために持っていた頭部管に取り付けました。
そういう事か!
気になる例の組み立て方をする人は、まず胴部管を取り出してそれに頭部管を取り付けるのではなくて、まず頭部管を取り出して吹いた後で楽器を組み立て始めるから、自然と頭部管に胴部管を取り付けることになるのか。
人がケースを開けてから楽器を組み立て終わるまでじっくり見ることはあまりありませんので、今まで気付きませんでした。
もちろん、これに当てはまらない人もいらっしゃるでしょうけど、これが圧倒的多数なのではないかという気がしてきました。
楽器を組み立てる前に頭部管だけ吹く人はよくいらっしゃるのですが、あれは必要なんでしょうか?
頭部管だけで音を出すのと、組み上がった楽器で音を出すのでは、全然違いますよ?ウォーミングアップにもならないのではないかと思うのですが。
頭部管だけで音を出すのは、すごく簡単に鳴らせるので、初めてフルートを吹く人がイメージをつかむためにやるのは良いでしょうけど。
という訳で皆さん、楽器を出す時はまず胴部管を握りしめましょう(笑)
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