ノースウィンドアンサンブル

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パウエルフルートフェアに行ってきました

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詩音

(2011年1月16日 23:52) | | コメント(0) | トラックバック(0)

大雪ですね。詩音です。

パウエルフルートフェアに行ってきました。

メンバーはフルート試奏旅行定番のいつもの三人です。

大雪の中はるばる広島市に出陣です。
でも、市内はやはり雪がない・・・。


ちょうどフェア開始時刻に会場に到着。
会場に入ると、部屋の真ん中の長机の上にパウエルの笛が陳列してあります。

プラチナ以外の主要ラインナップはほぼ網羅されている感じです。
総銀、14金、19.5金、なんと木管フルートまでありました。

以前からパウエルのゴールドラインナップに興味津々だったサザンクロスさんが、遂に実物と念願のご対面です。
ここはゴールドから手を付けねば(笑)

14金から順番におのおの手にとって吹いてみました。

管体が同じ素材でもキーメカの材質が違ったりトーンホールの処理が違ったりするので一概に言えませんが、14Kや19.5Kなど、普段なかなかお目にかかれない楽器の音色を体験することが出来ました。
やっぱり金の楽器は銀とは音色が違いますね。どっちが良いとか悪いとかではないんですが。

そんな中、吹きやすい楽器と吹きにくい楽器があるとサザンクロスさんがおっしゃる。
同じ19.5Kでもこっちは良いけど、こっちはしっくりこないとか。

実は私、去年もこのフェアに一人で来て事前にパウエルの楽器について勉強していたので、この原因にすぐ思い当たりました。

詩音「頭部管が違うからというのが大きいんじゃないですか?ほら、こっちとこっちは頭部管のタイプが違いますよ。こっちは『S』ですが、こっちは『F』ってついたラベルが貼ってありますよ」
サザンクロス「え?・・・本当だ。そうか、パウエルは頭部管が色々あるんだよね。カタログで見たことある。・・・ちょっと待って、『S』ってもしかしてソロイスト?やっぱり?(笑)」

そう、サザンクロスさんがこれが良いとおっしゃった楽器は全部ラベルに『S』が付く、ソロイストタイプの頭部管が付いた楽器だったのです。
全く予想通りの展開です。
ご自身も、カタログの謳い文句をご覧になっておそらく自分に合うのはソロイストだろうなと思っていらっしゃったそうです。

本日は以後、素材よりも頭部管のタイプに関心が移りました。

サザンクロスさんが今までいまいちと判断した、ソロイストタイプではない頭部管が付いている楽器をソロイストタイプの頭部管に付け変えて吹いてみてもらいました。

案の定、いきなり吹きやすい楽器に変身したと仰る。

ちなみに私は『P』の頭部管、フィルハーモニータイプの頭部管が一番ヴォリュームや音色のコントロールがしやすく使いやすかったです。
ポチさんもフィルハーモニータイプが一番お気に召したよう。

サザンクロスさんがフィルハーモニータイプを吹くと音が鳴りすぎてまとまらないと仰います。
確かに端で聴いても音の輪郭がなくぼやけて、音色云々を論じる以前の音になってしまっています。
ソロイストタイプを吹かれるときちんとした音になるのに。

逆に私やポチさんがソロイストタイプを吹くとサザンクロスさんがフィルハーモニータイプを吹いた時のようになってしまいます。
鳴らないことはないんだけど、コントロールが利かない。音がまとまらない。

頭部管の重要性を初めて実感したかもしれません。
リッププレートや歌口の形状、ライザーの高さ、カットの加減。小さいことのようでも結果はすごく違ってくるようです。
非常に興味深いですね。

パウエルは意外とピッコロが曲者でした。

三人とも完敗です。上手く扱えない。

しかし、日本でだけ特別にピッコロ用の頭部管をもう一種類作ってあると、別の頭部管を出されました。

通常の頭部管Nタイプに対し、Dタイプというその頭部管は、Nタイプが四角い歌口なのに対し歌口は小さな楕円形で、カットもほとんど施してないように見えました。

これがものすごく良かった!

相変わらずサザンクロスさんとポチさんはしっくりこなかったようですが、このDタイプを付けたパウエルのハンドメイドピッコロは私にはすごく扱いやすい楽器になりました。
音のコントロールがしやすいのはもちろん、今まで失敗しがちで怖かった音も簡単に発音できます。
この楽器なら演奏中失敗する事が激減するでしょう。
苦手意識が植え付けられて未だに好きになれない「星条旗よ永遠なれ」も、この楽器なら怖い思いをすることはないでしょう。

でも、音色が。
いい音なんですが、今の自分の楽器に比べるとそれに及びません。
良い楽器なんだけどな・・・。
買いたいほどではない。

生まれ変わる予定の私のピッコロも同じアメリカンピッコロなので、このパウエル並みの楽器になって帰ってくる可能性もありますし。
手に入れた時のパッドの状態がボロボロだったので、未だその真価を見せていないと言えますしね。
あの状態でもそこそこ演奏できてたわけですし、期待大です。

早く帰ってこないかな?

最後に私の個人的な感想を。

パウエルの楽器は、全音域非常に発音もコントロールもしやすく、とっても頼りになる楽器だと思います。信頼性は抜群です。
でも、何かひと味足りない感じです。それが何だかは、はっきりは分からないのですが。
フィルハーモニータイプ頭部管の木管フルートなどはかなり良い線行っているのですが、所有したいというまでには至らない。

道具としての魅力はあるのですが、相棒としての魅力を感じない。そんな印象でした。

サザンクロスさんはパウエル19.5Kに心酔されたようですが。

ああ、アルタスPSモデルやマテキフルートを吹いてみたい(笑)

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