ノースウィンドアンサンブル

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管楽器フェスタ

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詩音

(2011年6月12日 21:50) | | コメント(0) | トラックバック(0)

コンビニエンスストアで、先日の交歓会で私を見たという店員さんから声をかけられました。その方の娘さんがどこかの高校の吹奏楽部員なので、会場にいらっしゃっていたとか。そんなに私、覚えやすい顔かなぁ。詩音です。

今日は広島の某楽器店で行われた管楽器フェスタに、飽きもせずフルートを試奏しに行ってきました。

今回は長い間試奏したいと願っていたアルタスのPSモデルが来るということで、試奏室の予約までしての参加です。

会場についてフルートの陳列してあるウィンドウを見ると、目当てのPSモデルだけではなく、ちょっと滅多には見られない楽器がいくつか目に付きました。

ムラマツ SR-REH
ムラマツ SR-REH PTP
なんとムラマツのソルダードトーンホールの楽器が何本か。しかもプラチナメッキのモデルまであるではないですか!?
これは試奏せねば!

ムラマツは他にもプラチナメッキが2本、DSも4~5本と、総銀クラスがこれでもかと充実していました。
普段ムラマツの扱いをしていらっしゃらない店舗なのに、頑張りましたね。

他にもYAMAHAの木管・YFL-874Wとか、Miyazawaの新作・IBUKIなどを試奏室に運んでもらい、いよいよ試奏です。

今回試奏したのは、全部リングキーモデルでした。
試奏の時によく店員さんから言われる一言、「○○のモデルはオプションでリングを塞ぐものがありますから、大丈夫ですよ」が今回も出ました。
いや、リングキーではない楽器もあるモデルでもわざわざリングをお願いしている訳ですし、「リングキーが押さえられなかったらどうしよう?」とか不安を訴えている訳でも無いのに、リングキーを試奏させてもらう時には必ずといって良いほど言われるんですよ。
まず予防線を張っておかないといけないほど、「これは良い楽器だけど、リングキーが押さえられないから買わない」ってお客さんは多いのですか?

まあ、リングキーの楽器が一般的では無いというのは確かなのでしょうが、仲間内に5人もリングキー使いがいると、もはや私達にとってリングキーは全くもって珍しいモノではありません。
数年前には、こんな事態になるなんて想像もしていませんでしたが・・・。

さて、まずはお目当てのPSモデルを。
吹いてみると、アルタスらしい、何と言ったら良いか、何も考えずにとりあえず鳴らしても『色のある音』です。
しかし、その音色からは意外なことに去年ALモデルを試奏した時に感じたほどの魅力は感じられませんでした。
同じくALモデルがお気に召したポチさんも、吹いてみてピンと来なかったようです。
端から聴いていたサザンクロスさんによると、私達がALを試奏した時に比べると、音が硬いらしい。そうかも。
高純度銀は材質がより柔らかく重量も重いので、音色も柔らかくなるかなと思ったのですが・・・。(現に、そういう傾向にあると評価していらっしゃる人の記事も読んだことがありましたし)
逆に、今までアルタスを吹いて全く魅力を感じなかったというサザンクロスさんが、このPSモデルなら使っても良いとおっしゃいました。
なるほど、さすがアルタスの2大看板。ALとPSで全く傾向が違うのですね。

ALはオールドフレンチを目指して、巻き管にするなど伝統的なハンドメイド手法を使って作られた楽器です。
対してPS粉末冶金という特殊技術で、従来では考えられなかった高純度の銀(Ag997)を精製して作られた楽器です。
オールドとモダンの2極なのかも。
ちょっと前の「題名のない音楽会」で、『パユ以前、パユ以後』(パユは現代の名フルーティストです)という、私は今まで聞いたことがない分類を言っていましたが、私&ポチさんとサザンクロスさんの間には、ひょっとしたらこの『パユ以前、パユ以後』の境界があるのかも(笑)

次にヤマハの木管、YFL-874Wを。
吹いた感じ、特に思うところはなく。
値段も全然違うので比較して申し訳ないかもしれませんが、パウエルの木管を吹いたときの吹奏感に比べると、特に面白味もなく・・・。
正直、もし木管の楽器をどうしても欲しくなったとしても、これは選ばないな・・・。

MiyazawaのIBUKI。
これは、リッププレートが見るからに違和感。
リッププレートを管の両側からつまんで絞りましたといった感じです。
モダンな頭部管は大なり小なりこの絞りがあるようですが、ちょっと見てすぐ分かったのはこれが初めてです。
口に当ててみても、やっぱり違和感満載でした。
鳴らしてみますが、これもピンと来ない音。
・・・これも高純度銀でしたね。Ag980です。

銀の純度が高くなると、硬度は柔らかくなり、比重は高くなるので重くなります。
後から考えて思ったのですが、これって金の特徴に近くなるのでは?
なら、金がピンと来ない私が高純度銀にあまり魅力を感じなかったのも頷けるかも。
まあ、そんな単純な話ではないでしょうけれども。

最後に、ムラマツのSRを2本。
私もポチさんもサザンクロスさんもムラマツ使いです。
ADとDN、そしてADのPTPなので少し前のムラマツ使いです。
その3人が見て、3人とも歌口が大きいと感じたので、今のムラマツの楽器はちょっと前に比べて歌口を大きく作っているようです。
そのせいなのか、この2本も吹いてみてピンと来ませんでした(汗)しかも全員。
いつも吹いている楽器と同じメーカーのものなので違和感なく鳴らせるのですが、何か違う。
微妙な音のニュアンスなどは動かしやすいように感じるのですが、自分の楽器より決定的に良い点というのは見いだせず。
ADやDNがあった頃に作られたSRを吹いてみたいですね。

しかし、やっぱりムラマツのプラチナコーティングは伊達ではないことは再確認。
アルタスの1307とGPTではあまり感じられなかったプラチナテイストとでも言うものが、ADと私の(AD-)PTP、そして今のDSと(DS-)PTP、さらに今日のSRとSR-PTPでは確かに感じられます。
おそらく倍音構成の違いですが、やっぱり私はプラチナコーティングがあった方が音色がしっくり来ます。
というわけで、SRよりはSR-PTPの方が良かったです。
でも、端から聴いていたヤマネコさんからはいつもの楽器の方が音が良いという感想が。
これが、楽器を吹き慣らしていないだけの違いか、それとも頭部管による違いか、はたまた全く別の原因かが微妙です。でも、それを確かめるために購入できるほど気軽な楽器ではあるはずもなく・・・。

今日得た結論。
私はどうやら新しい(新品のという意味ではないですよ?)楽器より古い楽器の方が合うらしい。
プラチナコーティングがあった方がいいらしい。
銀の純度はあまり高くなると合わないらしい。Ag950前後が限界?

以上の事から、俄然マテキフルートのAg943巻き管が気になってきましたね(笑)

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